突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになり、外出ができなくなってしまうことがあります。
眠れない、食欲がない、集中力がない、気分が落ち込む、何をしても楽しめないといった症状が続いている場合、うつ病の可能性があります。
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスがあることなど、様々な要素が関連して脳の機能障害が起きている状態です。
脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、無理せず早めに相談すること、ゆっくり休養をとることが大切です。
躁うつ病は、躁(異常にテンションが高い状態)とうつ(気分が著しく落ち込んでいる状態)を繰り返す病気です。うつ病と混同されがちですが、違う病気です。
うつ病と比較して遺伝的な要素の影響が大きいといわれています。遺伝的背景に加えて、過労、心理的葛藤、身体疾患、社会的要因などのストレスが加わって発症するとされています。
躁状態による問題行動や、うつ状態による長期休職などにより社会生活の障害を引き起こすこともあります。
早期に治療を開始しましょう。
睡眠障害とは、睡眠に関して何らかの問題がある状態を言います。夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こる状態を指します。
日本においては約5人に1人が、このような不眠の症状で悩んでいるとされています。不眠症は、20〜30歳代に始まり加齢とともに増加します。
自分の意思に反してある考えが頭に浮かんで離れず(強迫観念)、その強迫観念で生じた不安を振り払おうと同じ行動を繰り返してしまうこと(強迫行為)で、日常生活に影響がある状態をいいます。
不潔恐怖
汚れや細菌の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえし、ドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。
確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に何度も確認する。
儀式行為
自分の決めた手順でものごとを行なわないと、恐ろしいことが起きるという不安がある。
心身症とは、精神的ストレスなど、心理社会的要因がその発症や経過に大きな影響を及ぼしている病気です。
例えば、仕事がどうにもうまくいかない、大切な人と死別したなどによって発作を誘発、あるいは悪化する気管支喘息などが、これに相当します。
心身症は、あらゆる臓器に症状がでる可能性があります。身体的な治療を行っても症状が改善しない場合は、心身症である疑いがあります。
身体表現性障害とは、頭痛や吐き気、下痢、便秘、疲労感、めまいなどの身体症状が慢性的に繰り返し発症するが、それを説明するような一般の身体疾患が認められず、むしろ心理・社会的要因によっておこる障害のことです。心身症は、実際には身体疾患があるという点で、身体表現性障害とは異なります。
50歳前後で閉経期になると、女性ホルモンの低下により、のぼせ、冷え、動悸、イライラ、落ち込みなど自律神経症状や気分変調症状がみられることがあります。
症状には個人差がありますが、ひどい時は薬物療法やカウンセリングなどにより軽減する事ができます。
発達障害は最近多く診断されるようになっています。小さい頃より、忘れ物が多い・じっとしておけない・衝動的になりやすい、などが主のADHDや、強いこだわりがあり・自分の世界の中で生活して・他人との交流や共感が出来にくい・相手の気持ちなどが想像しにくい、などの自閉症スペクトラム障害(ASD)があり、また合併することもみられます。
幻覚や妄想、思考や行動のまとまりのなさ、自閉、意欲低下、認知機能の歪みなどの症状を特徴とする慢性の脳の病気です。
10代後半〜40代頃に発症することが多く、約100人に1人が発症します。
早期のうちに、適切な治療を受けることが大切ですので、思いあたる症状があれば、早めに受診されることをお勧めします。
風邪やインフルエンザ等の急性期疾患や糖尿病、高血圧、高脂血症等の生活習慣病など内科診察を行います。
体調が優れない等の際には、お気軽にご相談ください。
漢方薬は副作用が少ないため、不安・イライラ・抑うつ気分・不眠などのメンタルヘルスの病状に対して漢方薬を処方して治療を進めることもあります。基本保険診療での処方となります。
漢方では心と体は一体と考え一人一人の体質に合った漢方を処方する必要があります。また、同じ症状であっても体質や体力等によって別の薬を処方することもあります。